なんか最近メッチャお金使っちゃうんだよね。
特にスゴイ欲しいものがあったわけでもないのに……なんでだろう?
どうせ何も考えてないで本能の赴くままに使ってんでしょ。
(グサッ!)
メッチャ傷ついてる。
でも確かに、私と出かけてるときとかもなんかよく分からないもの買ってたよね。
朔太は結構単純だから、販売側のマーケティング戦略に乗せられて買わされてるパターンが多いよね。
なん、だと……。でも確かに、最近雰囲気で買うことが多い気がする。
ボク乗せられてたの?!
無駄遣いをしないためには販売する側がどのような手段でより興味のない層に買わせる努力をしているのかを理解すると良いです。
ここ最近の朔太くんのケースから、どのような手法で買わされてしまっていたのか一度考えてみましょうか。
誰かに買わされている?
本日もお疲れ様です。
無駄遣い男性
買い物をしてて気がついたら予定以上に物を買ってた……。
こんな風についつい余計なものを買ってしまい金欠に陥った経験、誰しもがお持ちなのではないでしょうか。
なんだかよく分からないうちに色々買ってしまうことってありますよね。
気がづくとお金が減ってしまっている方は、もしかしたら行動経済学の理論を用いた罠によって知らず知らずのうちにお金が流れ出てしまっているのかもしれません。
行動経済学?罠にはめられてる?
どういうこと??
行動経済学とはなんなのか。こちらについて説明すると日が暮れるので割愛しますが、ざっくばらんにどのような状態なのかをまずお伝えします。
人間の心理や無意識をつかれ上手いこと物を買わされている!
貴方が欲しいと思ったその気持ち。もしかしたら自分の内側から生まれたものではなく、誰かによって外側から作り出されたものなのかもしれませんね。
私たちがものを購入するときは必ずしも自らの意志で買っているわけではなく、何者かによって買う気にさせられている可能性があります。
その手法を理解し、買わされることを減らせば無駄な出費を減らせますので、基本を理解しましょう。
行動経済学の理論に基づき買わされている実例
本記事では代表的かつ簡単な買わされているかもしれない事例を5つほど紹介します。
皆さんはいくつ心当たりがあるでしょうか?1つでも当てはまったら要注意ですので、気を引き締めましょう。
アンカリング
お、フィギュアの70%オフセールやってる!
お得だからなんか買っちゃおうかな!
(オワコンフィギュアを手に取りながら)
定価1万円が70%オフなんですね。
一つ気になるのですが、そちらが普通に3千円で売ってても買うんです?
……そういわれると微妙かもしれない。
じゃあ、いらないんじゃないですかね。
最初に印象に残った価格の影響で後の判断に非合理的な変化を起こさせるものをアンカリングと言います。
定価1万円のものが3千円になっていたらすごくお得な気がして、ついつい買ってしまいたくもなりますよね。
しかしこのような発想で「お得だしまぁいいか」程度の気持ちで購入をした結果、最終的に全然使わなかったなんてケースに身に覚えはありませんか?
この状況は普段買い物をしていると割と頻繁に遭遇しますので、思い当たる節がある方も多いことでしょう。
ちなみにこれには逆のケースで買い損ねるパターンもあります。
例えばあなたがメルカリで定価1万円のものを買おうとして検索をかけたとしましょう。
その結果、4千円で出品中の状態が良いものをみつけました。6割引きなので、これはお得ですよね。
しかしいざ購入しようとしたときに実は3千円で売られていたものが他の人によって買われてしまった後だったと気が付いたとします。
このような状態になると恐らく、あなたは購入することを躊躇してしまうのではないでしょうか。
これはあなたの中で「この商品は3千円で売られていた商品」となってしまうため、4千円だと割高に感じてしまうというわけですね。
定価が1万円だから割高ではないですしお得なはずなのに、不思議ですよね。
このように人は直前で得た情報により、時として非合理的な判断を下してしまうことが多々ありうるというわけです。
買い物をするときは前後の情報に左右されてはいけません。
今あなたが手に取っているその商品、今ついている値札で買う価値があるのかよく考えるようにしましょう。
現状維持バイアス
最近アマプラばっかりでNETFLIX見てないなぁ。今期のアニメもアマプラだけで追いかけられるし。
そうなんだ。じゃあ解約すれば良いのに。
いやそうなんだけどね?
でもNETFLIXでしか見れない作品も結構あるからなぁ。
別に解約してもまた入ればいいだけだと思うんだけど。
明かに良い状態への変化が望める状況なのに、何となくそのままの状態を保ってしまう。こういった状況は現状維持バイアスが働いていると言えます。
特に困っていないんだから変なことはせずにこのままにしておこうという心理状態ですね。
めんどくさいのもありますが人間はそもそも変化を嫌う性質を持っているため、これまで続けていたことを変えることに対する心理的ハードルが高くなっているのです。
特にスマホのプラン変更のような、手間がかかるものは面倒くささも相まって余計に腰が重くなるので要注意です。
現状維持では後退するばかりである、って名言がある。
状況に応じて自ら変化していける人になると、目の前のお金だけじゃなくて将来のお金も逃さなくなるよ。
保有効果
毎日部屋を綺麗にするためにルンバを導入したんだ。
あんな狭い部屋にルンバなんかいるわけないでしょ!
なんでそんなもの買ったのよ?!
いや、手数料なしで分割払いできるだけじゃなくて、3カ月は無料でお試しキャンペーン中だったんだ!
いらなければ3カ月後に返せばいいし、これはチャンスってね!
アンタ絶対返さないと思うわ……。
人は一度自分の手に渡ったものを高く評価してしまう傾向があり、これは保有効果によってもたらされています。
返品OKの商品を実際に使ってみたあと、ちょっと微妙だったけれど「これはこれでまぁいいか」と思ってしまったことがありませんか?
これは一度保有したことでその商品の価値が自分の中で無意識に上がってしまっているんですね。
人は何かを失うといったマイナス面への変化には強い抵抗を示すため、一度自分の手元に来たものがなくなってしまうのは嫌なんです。
「〇〇日以内なら返品OK」や「初月無料」みたいな月額使用タイプのサービスではその効果を大きく発揮します。
サービスの提供側は受け手に解約を忘れてそのまま継続利用してもらいたいだけでなく、そのサービスを解約することへの心理的ハードルを上げてそのまま利用してもらいたいという目論見があるわけなんですね。
思い入れがあるものはプライスレスだって気持ちはわかるけど、自分が持ってるもの全部をひいき目で見ていると損をし続けるわよ。
初月無料みたいなものは無料期間中に本当にそれが必要なのかをしっかり考えて継続を検討する癖をつけなさい。
バンドワゴン効果
最近Vtuberの〇〇タンが「××ってスマートウォッチが超オススメ!」って言っててみんな買ってるんだよね。
だからボクも買ってみました!!
へー、良いんじゃない?ちなみにそれ、どんな機能があるの?
なんか色々できるらしいよ、ボクは時間見るくらいしか使ってないけどね。
そんな風に雰囲気で買ってるとどんどんお金なくなるよさっくん!?
「みんなもってるから買わなきゃ!」という心理はバンドワゴン効果によって踊らされている状態です。
雑誌やSNSなどの情報に流されてしまいがちな方が最も注意しなければならないのがこちらですね。
「〇〇さんも良いって言ってるし私も!」みたいな感じで商品を購入してしまう方は自分の価値基準ではなく世間(人気者)の価値基準に何となく流されてしまっている可能性が高いです。気持ちが分かる方もいらっしゃることでしょう。
「自分が欲しいから」ではなく「みんなが持っているから」とか「あの人が言っているから」といった理由でついつい購入を決めてしまいがちな人は考えを改めましょう。
「みんなが持ってる」とか「自分が好きな人がすすめてる」とかの理由で物を買ってると満足度が低いの買い物が増えちゃうよ!
特に後者は案件の可能性もあるから、本当にいいものなのか&自分にとって必要なのかをよく考えようね!
極端性回避の法則
新しい財布欲しいけど、何か良いのないかなぁ。
アタシのおススメはこの3万円の財布かしら。スマートで良いと思うわ。
価格と質のバランスを考えて、私からは1万円のこちらをおすすめします。
いや朔太の財布なんてコスパ重視、3千円のこれで十分だよ。
みんな……ボクのためにありがとう!
その3つなら、円サンが選んでくれた真ん中の価格のヤツにしようかなぁ!
(1万円のやつ買わせようとしてる)
何かを買おうと思ったときの選択肢が3つ以上あった場合、何となく真ん中あたりを選んでしまったという経験はありますよね。これは極端性回避の法則が無意識に働いていることで発生しています。
人は極端な選択を避けて、真ん中くらいのレベルのものを選んでしまいます。
「高いのは嫌だけど安すぎるのも不安だな」
このような心理状態、身に覚えがあるのではないでしょうか。
ランチで1,000円、700円、500円の選択肢があったらとりあえず700円で良いかとなる感覚です。
この心理は自分が良く知らないものであればあるほど、強く表れる傾向がありますので気をつけましょう。
まとめ:買い物する時は常に自分に問いかけよう
ありがちなものをざっとまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
この中で一つでも思い当たる節がある方は、今後買い物をするときに一度立ち止まってから考えてみると良いかもしれませんね。
ですがそのときに小難しいことを考える必要はありません。お金を支払うときにあなたが考えるべきことはたった一つです。
多くの情報が溢れるこの現代は、周囲から与えられる様々な情報に踊らされているケースがものすごくたくさんあります。
何か商品を買うときは売り手がどのようにその商品を売ろうとしているのかを考え、その商品の本来の価値は自分が求めているものなのかどうかを熟考する。
このようにすることで、自分にとって本当に必要なものだけを選んで購入することができるようになります。
余計なものを買ってしまわなければ「あれ、なんかお金ないなぁ?」という自体は避けることができるはずです。
正しく取捨選択する力を身に着けることで、より良い生活に一歩ずつ近づいていきましょう!
クッ、思い返すとそんな手で買わされていたのか!!
アンタこれまでよく秋葉原で絵とか売りつけられなかったわね。
しょうがなくポストカードとか買ってそう。
ソ、ソンナコトナイデス!
ってか財布の件ひどくないですか?!
結局買わせなかったから良いじゃん。
朔太、何度も言うけど買い物する時は手に取ったときに本当に欲しいと思ってるのかっていうのを一度自分に問いかけてみるように。
何事もそうですが、瞬間的にこうだ!と思った時は一度立ち止まって深呼吸をしましょう。
人は感情が先行しその後から理性が追い付いてくるので、感情の赴くままに買い物をしないようにしてくださいね。
確かに、ぐうの音も出ない正論ですねぇ……。
もう少し慎重に買い物をするようにします!